歯科衛生士さんからの質問
歯科衛生士1年目です。この仕事にずっと憧れていましたが、実際に働いてみるとドクターに怒られてばっかりで「全然仕事できない衛生士」とか「使えない衛生士」って見られてると思います。患者さんにもちゃんと説明できないし、最近この仕事、わたしに向いてないのかなって思い始めています。
1年目から「使える衛生士」っていないから大丈夫。
こういう相談を1年目でできるということがすでに合格点というか、素晴らしい歯科衛生士ですよね。責任感が強いんですよ。役に立たないといけない、って感じてくれる歯科衛生士さん、最高ですね。
そんなあなたに捧げる言葉はこちら。
歯科衛生士だけじゃなくてどんな仕事でも1年目からバリバリ仕事ができるってありえない。ちょっと考えが古いかもしれないけど、なんにもできないなかで一個ずつできるようになるのがうれしいわけで、この仕事楽しいっておもえてくるわけで、それが人生。
1年目からバリバリ期待しているほうが問題。つまり院長の問題。
この相談はむしろあなたが働いている院の院長に問題があるかも。1年目からバリバリ活躍するのを期待しているほうが問題です。理由はいろいろあるんだろうけど、よくある理由をいくつか出してみました。
経営がギリギリで早く稼いでもらわないと給料が払えないパターン
これ意外に多いかもです。とにかく早くバリバリ働いてもらわないと給料が払えない。期待値が勝手に高くなっているケースですね。
教育システムがしっかりしていなくて放置されてしまうパターン
新人向けの教育システムがしっかりしていないのに「仕事できない」レッテルを貼られてしまうパターンですね。「じゃあこんな感じでやってみて。」がいきなりやってきます。「えーー??もう????」みたいな感じですね。
新人に「仕事できないなー」って言いたいだけのパターン
これもよくあります。とくにたちが悪いのは「みんなそうやって鍛えられてきたんだよ」って、自分がやってることを「本人のため」とか勘違いしているタイプですね。これは最悪。
言われるほうは心が病むレベルで悩んでるのに、こういうタイプは自分のことをいい先輩・指導者だと思っていて楽しく飲んでいる人が多いです。
向いてないって決めるのは、一度働く院を変えてみてからでも遅くない。
歯科衛生士という仕事が向いているか向いていないかは、一度働く院を変えてみてからでも遅くないと思います。
最初にも言いましたが、1年目でこんな質問・相談をできる責任感をお持ちなので、歯科衛生士にとても向いていると思います。5年後10年後にはみんなに憧れられる歯科衛生士になれるでしょう。
ただ単純にいま働いている院と合わないだけだと思いますよ。
一度院選びに失敗した経験が強みになる
残念ながらいま働いている院の選び方に失敗してしまったとしても、落ち込む必要はありません。今度はこんな院で働きたい、こんな院で働くのはいやだ、ってしっかりした意見があるはずです。その院は必ず見つかります。失敗した経験をいかして自分らしく働ける院を探してみてくださいね。