歯科衛生士さんからの質問
衛生士学校の先輩から「転職するなら20代のうちにしたほうがいいよ。20代のうちはどこでもいけるけど、30代になったら決まりにくいよ。」って言われましたが本当でしょうか?
歯科衛生士はどの歯医者でも人手不足と言われていますが、本当はそうではないんでしょうか?
20代の歯科衛生士が圧倒的に人気がある4つの理由
全体として歯科衛生士が足りてない不足している、というのは本当の話です。でも20代の歯科衛生士が圧倒的に人気があるのもまた本当の話です。どうして20代の歯科衛生士が人気なのかいくつか理由をまとめてみました。
理由1:30代以上は歯科衛生士にスキルが求められるので採用基準が厳しくなる
まず最初の理由は「30代になると歯科衛生士としてのスキルが求められるので単純に採用基準が厳しくなる」ということです。
人気不人気とはちょっと違う話かもしれませんが、30代の歯科衛生士さんを採用するときに初任給と同じ金額で採用するわけにはいきませんよね。ある程度給料が高めになります。となると当然歯科医院としては、それなりの技術・スキルを求めてきます。しかもスケーリングなどのスキルから接客などの対人スキル、もっというとマネジメントスキルまで求められることも。
だから単純に採用基準が厳しくなる=採用されづらい(決まりにくい)ということが1番目の理由です。
理由2:20代はなじみやすいから揉め事が起こりにくい
歯科医院側にも既存のスタッフさんがいますよね。その輪の中に20代だとやっぱりなじみやすい、ということも20代が好まれる理由になります。
新人スタッフさんが入るときって色々教えてもらう必要があるので、年上の人が入ってくるよりは年下の人がはいってきたほうが、何かとチームに揉め事が起こりにくいですよね。
「あの新しい人、年上ってだけで偉そうなんですけど。私たちが先輩なのに・・・」というクレーム?を避けたい院長先生の気持ちです。
理由3:少子化で20代の歯科衛生士の存在がレアキャラ化している
3番目は少子化です。少子化で歯科衛生士になる人数自体が減少しています。しかも20代は一番退職率が高い。なぜかということ結婚・出産が多いからです。
というわけで、そもそも20代歯科衛生士が超レアキャラになりつつあるんです。
理由4:単純に若い子がかわいい(と院長が思ってることが多い)
最後は院長が単純に若い子が好き、というパターン。くだらないかもしれないけど、でもこれは大事な事実で、35才の歯科衛生士さんと25才の歯科衛生士さんが同じ応募に集まったら、かなりの数の歯科医院が25才の子を有利に採点すると思います。
若い子が有利だよ。という話じゃない。有利なときに自分の人生を決めることが大事。
ここで伝えたいのは「若い子がやっぱり可愛がられるね。有利だね。」という話ではないです。
その「有利なときにしっかり自分の人生を考えた選択をしてください」ということです。言い換えれば「未来をイメージできる歯科医院に転職したいなら今しかないよ。」ということです。
転職は大変、面倒くさい、また新しいルール覚えるの嫌だ。で未来を捨てていいんですか?
たしかに転職って大変です。探すのも面倒だし、面接落ちたらショックだし、転職決まってもまた新しいルール覚えないといけないし。
もちろん初めて働いた今の歯科医院で未来がイメージできる人はそのままでいいんですよ。超ラッキーです。
でも初めて働く院で理想の院に巡り会うケースって本当に少ないです。毎日不満を感じながら気づいたらどんどん年齢があがって、要求されることもあがってきて、気づいたときにはすでに転職しづらくなってきます。
せっかく手に入れた歯科衛生士という国家資格をもって、結婚後も出産後も理想の形で安心して働くことのできる歯科医院に思い切って飛び込めるのは、市場価値の高い20代の今がチャンスです。
「面倒くさい」で自分の人生のチャンスを逃すのは、当たった宝くじを「換金するの面倒くさい」って捨てるのと同じです。